今年度、青森県特別支援教育研究会会長の職を仰せつかりました青森県立弘前第一養護学校の石戸谷恒鋭と申します。

　本研究会は、昭和４７年から青森県における特別支援教育の推進役として、「特別支援教育についての研究を深め、その振興充実を図ること」を目的に孜々営々と重責を担って参りました。

　さて、学習指導要領前文には、「一人一人の児童（生徒）が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。」と記されています。社会の変化の中で、こどもたち自らが課題を見つけ、考え、行動し、問題を解決する力を身に付けることが求められています。併せて、特別支援教育においては、障がいにより生じる困難さに対応した授業づくりが求められております。

　各校に置かれましては、学習指導要領に示された内容を基に、指導する児童生徒の実態に応じて具体的な指導内容を設定し、教材や学習活動を工夫し授業改善の積み重ねをしていることと思います。

　これらの課題解決に向け、この教育に関わる方々が、いろいろな英知を出し合って解決の道を進むものと思っております。まさに、その役割を担っているのが、本研究会を構成している会員の皆様の日々の教育実践に係るものと思っております。

　今年度も、会員の皆様の教育実践が充実したものとなるよう、これまでの諸先輩方が築かれ継承されてきましたことを受け継ぎ、会員の皆様と共に歩んでいきたいと考えております。会員の皆様、並びに本会に関係する皆様におかれましては、引き続き、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。